2007.10.8(mon) 第1回定期演奏会レポート

投稿日:2007.10.16  更新日:2007.10.16

カテゴリ: 演奏会レポート

レポーター:すらり(Fl)
場所:練馬文化センター 大ホール 参加者:70名(奏者)

こんにちは。
今回は、副団長のすらりが記念すべき1回目の演奏会のレポートを書かせていただきます。
先日の、団長のマツが書いた合宿レポート並に長くなるかと思いますがどうぞお付き合いくださいませ。

まず、ご来場いただきました皆様に心から感謝を申し上げます。
おかげさまで、1回目でありながら練馬文化センター大ホール1,400人満員という快挙を達成することができました。
と同時に、こちらの想像と準備不足により、お客様をはじめ多くの方々にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。

さて、当楽団は約2年前に「オリジナリティ」と「自由」を核に、奏者も聴衆もあらゆる人が楽しくなれるような音楽を演奏したいという思いで結成しました。
たった2人で始めた企みがここまでたくさんの人を巻き込み(?)結果として多くの人に影響を与えることができたことを大変嬉しく思っています。

当日の朝は、これまで感じたことのない不思議な気持ちで会場に到着しました。
同じ音楽を愛する仲間として活動してきたコスモスカイオーケストラの団員の顔を見ると緊張もほぐれるようでした。

会場準備がはじまります。

演奏会のひとつの目玉でもあるライブステージが特殊な配置であったため、段取りに手間取りリハーサルの時間を十分にとれませんでした。
音響確認も満足の行く状態で出来なかった点が残念なところです。

結局リハーサルが終わったのが12時50分頃と開場目前になってしまいました。
その直前にこんな情報が入ってきます。

「すでになが~~~い行列ができている」

開場してからは木管四重奏のロビーコンサートがあったのですが、楽屋から見たテレビの映像にはもう人人人・・・

●開演前ロビーコンサート曲目

・いつか帰るところ | ファイナルファンタジーIX
・木漏れ日の中で | ドラゴンクエストVI
・天使の怖れ | 聖剣伝説2
・グリーングリーンズ | 星のカービィ

13時30分。いよいよ開演です。
っと、その前に。
今回コスモスカイオーケストラがオーケストラステージでとった入場方法はアメリカンスタイルと呼ばれるもので、開演時間まで自由に音出しができるというものでした。
見慣れていないお客様は、驚かれたかもしれません。

では、以下曲順に沿ってコメントしていきましょう。

| 1stSTAGE オーケストラステージ | 2ndSTAGE ライブステージアンコール

●1stSTAGE オーケストラステージ

ドラゴンクエストⅤより
・序曲のマーチ
・街角のメロディ ~ 地平の彼方へ ~ カジノ都市 ~ 街は生きている
・戦火を交えて ~ 不死身の敵に挑む
・結婚ワルツ

演奏会のはじまりといえば、やはりドラゴンクエストの序曲。
個人的にオーケストラで序曲を演奏するのが夢でした。将来的には、トランペットとヴァイオリンとフルート(ピッコロ)の持ち替えをやりたいです。指揮までやってしまいたいのは秘密です。

演出として2階席などに複数人のトランペット奏者(バンダ隊)を配置し、ファンファーレに厚みを持たせました。
ちなみに、これらの曲はオフィシャルスコア通りです。プロオケでも演奏されるのでどうしても粗が目立ってしまいますね・・・

・戦う者 ~Case1~ | ファイナルファンタジーⅦ

ここからがコスモスカイクオリティです。ピアノとサックスも加わります。
まず、この曲を知っている人が見たら「ん?」と思われるでしょう。なぜなら原曲は「闘う者達」だからです。
これは誤植ではなく、主人公のクラウドのことを表そうとしているため、この題名になっています。
演奏は、本番で一番危ないと言われていた曲でしたが、なんとかなんとか乗り切ったなという感じでした。

・ザナルカンドにて | ファイナルファンタジーⅩ

美しいピアノの旋律が印象的な曲です。このゲームをプレイした経験のない市原指揮者に「とても物悲しくせつなく何かやり場のない感じを受けた」と言わしめた編曲です。
実際にゲームをやられた方なら、すごく当たってるということがわかりますよね(笑)

・交響詩「希望」 | ファイナルファンタジーⅩⅡ

全楽章生演奏は日本で!というより世界初演のはず!!
コスモスカイオーケストラが1回目の演奏会でどうしても演奏したかった曲です。
イメージの「空」とまさに今後への「希望」を込めて。
アンケートに「飛空挺」が見えたと書かれていた方がいらっしゃって、これはしてやったりと思いました。
残念でならないのは、エレキヴァイオリンが音響の問題でよく聴こえなかったという点。個人的に編曲も見直してリベンジ再演したい曲です。

休憩時間はサックス四重奏&ピアノの演奏楽団「とりゅふ」によるロビーコンサートがありました。

●休憩中ロビーコンサート曲目

・ルパン三世のテーマ | ルパン三世
・国境の南ゲート | ファイナルファンタジーIX

1stSTAGE オーケストラステージ | 2ndSTAGE ライブステージ | アンコール

●2ndSTAGE ライブステージ

ここからは照明をはじめ、様々な遊び心満載の編曲になっています。
自分もすごく楽しんで演奏することができました!

・メインテーマ | ファイナルファンタジーⅤ

コンサートマスターの刻みから弦全員への橋渡し。そして、疾走していくオーボエのメロディ。雰囲気をがらっと変えてのスタートとなりました。

・ノーマルバトルメドレー | ロマンシング サ・ガ

ライブステージの中で一番最初に練習をはじめた曲です。勢いのあるベースがポイントなのですが・・・どうやら音量が小さかったようです。
1曲目の音響というのは調整の意味合いが強いため、この辺りは難しいところです。

・マリカーメドレー | スーパーマリオカート

この曲は、とてもテンションの上がる曲です。
様々な打楽器が登場して南国雰囲気を出してみたり。全員のタップリズムで意表を突いてみたり。
レインボーロードは鬼の譜面でした・・・

・親しき仲間へ ~ 遥かなる時の彼方へ | クロノトリガー

敢えてエンディングを先に持ってきたというこの曲。お客様の中にはクロノトリガーの曲を目当てに来られた方も大勢いらっしゃったはずです。
「泣いた、感動した」という感想も多くあり、嬉しい限りです。
最後のところで次のオープニングに繋げるというのは身内ながら良い案だな~と思いました。

・予感 ~ クロノトリガー ~ 時の傷跡 | クロノトリガー・クロノクロス

今回の演奏会で一番出来が良かったかもしれません。少なくとも練習と比べると本番が一番良かったのではないでしょうか。
「予感」は時計の音に始まり、じゃ~んとオープニングに入るという流れになっていました。
もし聴いたことがない方でも、この曲は本当にオススメですので是非原曲を聴いてみてはいかがでしょう。
ちなみに途中の間奏のソロは韓国民族楽器のチョッテという管楽器によるものでした。

・スウィングマリオ | スーパーマリオブラザーズシリーズ

定番のスーパーマリオの曲です。最初にスウィングアレンジだと知った時の弦楽器奏者のうろたえようはすごかったです(笑)
でも、こういう試みがコスモスカイらしさなんですよね。
途中でコインとったり1upキノコをとっていたのはピッコロです。

1stSTAGE オーケストラステージ2ndSTAGE ライブステージ | アンコール |

●アンコール

・ポリアンナ | マザーシリーズ

主人公が一人の時にフィールドで流れる曲なのですが、とてもほのぼのとして温かみがある、だけどほんのり寂しさもある、みたいな曲です。お客様への感謝とお別れの寂しさを表現しているかのようです。
実は、このMOTHERの曲が良かった!という意見がとても多く、演奏して良かったなと思いました。

・コスモスカイ de チョコボ | ファイナルファンタジーシリーズ

コスモスカイオーケストラの「味」が凝縮された曲です。
全員演奏→トランペットソロ→管楽器アンサンブル→弦楽器アンサンブル→全員演奏となっています。

チョコボのメインテーマに加えて色々な曲を織り交ぜるというアレンジになっています。
管楽器アンサンブルでは、「希望」、「スーパーマリオ」、「クロノトリガー」、「片翼の天使」、「戦闘勝利ファンファーレ」が入っており、弦楽器アンサンブルでは「ファイナルファンタジーメインテーマ」が入っていました。
自然に沸き起こった手拍子も嬉しかったですね。

そして、終演。
満員のお客さんからいただく拍手は感無量でした。

終演後もハープ+その他有志による「プレリュード | ファイナルファンタジーシリーズ」でお見送りいたしました。

アマチュア、限られた練習時間ということもあり、演奏内容自体についてはお聞き苦しい点も多々あったとは思いますが、「コスモスカイオーケストラのオリジナリティ」という部分は皆様にお伝えできたのではないかと思います。
今回の演奏会を観て、また来たい!と思っていただけたならこれ以上のことはありません。

次回は、映画音楽にも挑戦してみたいですね。

最後に、エキストラ、スタッフの方を含め演奏会に関わった全ての方々にお礼を申し上げます。
また、集計したアンケートは、約1,000部ほどにも上りました。
本当にありがとうございます!今後の活動の参考にさせていただきます。

それでは、次回の演奏会でまた皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

コンサートマスター、ライブマスターを交えた「第1回定期演奏会を振り返る座談会」はこちら




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