
Vol.2 木管楽器編
オーケストラで欠かせないもの…そう、それは楽器です。
使用される楽器はオーケストラによって異なります。
このページでは、コスモスカイオーケストラで使用されている楽器を、
第6回定期演奏会でのチェックポイントとともに紹介いたします。
なかなか他のオーケストラではお目にかからない楽器もあるかも…?
一度では紹介しきれないため、何回かに分けて紹介いたします。
Vol.2は、『木管楽器』の紹介です。
Vol.1 弦楽器編
| Vol.2 木管楽器編
| Vol.3 金管楽器編 |
Vol.4 打楽器・特殊楽器 その1編
| Vol.5 打楽器・特殊楽器 その2編
■ティンホイッスル (Tin whistle)
ティンホイッスルはオーケストラではあまり見慣れない楽器ですよね。
それもそのはず、アイルランドの民族楽器です。
ですが実は1000円ちょっとで買えてしまうというお手軽感!
管に6つの音孔というシンプルな造りの楽器から素朴かつ味わいのある音を響かせてくれます。
普段音を聞くことはないように思われがちですが、
映画「タイタニック」のテーマソング「My Heart Will Go On」や
ソチオリンピックの主題歌「今、咲き誇る花たちよ」などでソロ楽器として使われており、
意外と耳にする楽器なのです!
この魅力をお届けするべく、コスモスカイオーケストラ第6回定期演奏会では
BDFFにてフルート奏者が楽器を持ち替えて演奏を行います。
ぜひ耳を澄ましてお聴きいただければと思います。
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『組曲BRAVELY DEFAULT』 原曲での魅力ある音色を活かしたコスモスカイオーケストラアレンジと共にお楽しみください!
■フルート (Flute, Fl.)
木管のなかで高音を担当する楽器、みなさんよくご存知な横笛です!
銀色のものがよく思い浮かべられますが、素材の種類が豊富な楽器でもあります。
もっとも一般的な洋銀 (銅、亜鉛、ニッケルの合金)、純銀、金、白金、木製のもの…(貴金属の楽器はやはりお高い!)
奏者の好みが分かれそうなところです。
明るく華々しい高音域の旋律はオーケストラの顔と言えますが、
その他にも低音の幅広い柔らかな音、グリッサンド、激しい連符等、色々な使われ方をしています。
どの楽曲でも大抵は美しいメロディーがあるフルートですが、
コスモスカイオーケストラ過去の演奏会ではクロノクロスメドレー、
ホームタウンドミナなどは特に印象的です。
オーケストラの中でもソリスティックで聴き分けやすい楽器ですので、ぜひ今回も耳を傾けみてください!
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『交響詩 聖剣伝説2,3』 メロディー楽器らしくたくさんのメロディー!高音域同士、低音との絡みなどでそれぞれ違った雰囲気を感じていただきたいと思います。
『UNICORN』 フルートより1オクターブ音域の高いピッコロとユニゾンでのメロディーや伴奏がキラキラしていて素敵です!
■オーボエ (Oboe, Ob.)
木製のボディーに複雑な金属のキーの組み合わせから成るオーボエ。
上下に重ねられたリード (ダブルリード) を楽器に装着し、
そのリードに息を入れることで演奏を行います。
このリードは、ナイフやヤスリで削って調整するのですが、ひと削りで音が激変することもあり、
慎重な作業が求められます。
本体も写真の通りキーなど金属部の構造は複雑で繊細な扱いが必要なため、
奏者は常に気苦労が絶えません…。
しかし!ひとたび吹き始めれば牧歌的で高らかな音から哀愁漂う叙情的な音まで幅広い表現が可能な
ため、大抵の曲では主旋律、ソロがあり、それらの苦労も報われている!のかもしれません…笑
コスモスカイオーケストラでは、Dearly Beloved (キングダムハーツメドレー)、
時には昔の話を (紅の豚) などの美しいソロは忘れようとも忘れられません。
今回も数々のソロがありますのでお楽しみに!
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『交響詩 聖剣伝説2,3』 全体的に高音域でメロディー含め目立つ箇所が多い曲です。オーケストラ全体がふっと落ち着いたところでのソロはお見逃しなく!
『ポケットモンスターメドレー』 ワカバタウンのソロは存分にお楽しみいただける長さがあり、他の箇所もユニゾンのメロディーで彩りを添えてくれています。
■クラリネット (Clarinet, Cl.)
漆黒の管体に様々なパーツがつき機能と見た目の美しさを併せ持つクラリネット。
こちらもリード楽器ですが、オーボエとは違い、1枚リード (シングルリード) の楽器です。
リードをリガチャーと呼ばれる止め具でマウスピース (吹き口) に固定し、
リードとマウスピースの間に息を吹き込むことで音を出します。
リガチャーの形や種類を変えることで音色が変わるとか…。奥が深いですね。
そしてクラリネットは音域が4オクターブ弱とかなり広い!
機動性にも優れ、全楽器の中でも弱音が得意など表現力に他に類はない、
多様性のある楽器なのです。
コスモスカイオーケストラでもその良さを発揮しており、
FF9メドレーのMelodies of Lifeのクラシカルなソロ、
ジャズアレンジの君をのせてなどは記憶に新しいところです。
様々な形で活躍するクラリネットにご期待ください!
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『交響詩 聖剣伝説2,3』 メロディーもさなから対旋律の動きが大きく楽曲の立体感を創出しています。どんなフレーズがあるか探してみてください。
『劇伴音楽メドレー』 サックスを含めた木管楽器と重なり合ったメロディーがたくさんある曲です。いろんな楽器との組み合わせをお楽しみください。
■バスーン (Bassoon, Bsn.)
木管の中で低音を担うのがバスーン。
イタリア語、ドイツ語だとファゴットと呼ばれる楽器で、オーボエと同様のダブルリード楽器です。
低音域の音を出すためには管長が必要なため、楽器の中で管が折り返した構造になっています。
特徴的なのがキーがたくさんあること!
両手すべての指が運指に関わり、左手親指で扱うキーだけで10個あったりと、
指回しの面倒くささは随一…ですが温かみを感じる柔らかい音色は弦楽器、金管楽器とも相性が良く、
和音の支え、内声のハーモニー作り、時にはメロディーと様々な役割を果たします。
コスモスカイオーケストラでは黄道、FF9メドレーのアレクサンドリアの空、
Vamo’ Alla Flamencoなど意外と (!) メロディーを担当していることもあります。
メロディーもありますがぜひ内声や伴奏で頑張っているところを見つけてみてください。
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『ポケットモンスターメドレー』 弦楽器とメロディーを奏でたり、ワカバタウンのソロ含め木管アンサンブルも素敵な曲です!
『交響詩 聖剣伝説2,3』 伴奏、内声、メロディー、ソロのなんでもございます!低音好きの方はぜひお聴きください!
■サキソフォン (Saxophone, Sax.)
アドルフ・サックスさんが製作したため「サックス」と呼ばれます。
金属の管にシングルリードのマウスピースをつけた構造をしており、
金管と木管の良さを併せ持つ楽器と言えるかもしれません。
豊かな音量、表情溢れる甘い音色が特徴で、ジャズ、フュージョン、吹奏楽、pops、
クラシックなどありとあらゆるジャンルで舞台に立っています。
ちなみにサックスをよく見ると管体に彫刻が入っているものがあります。
ものによって柄が違ったり、人によってはカスタマイズで柄を入れることも…見た目も音もおしゃれな楽器なのです。
音域によって楽器に種類があり、今回の演奏会ではソプラノ、アルト、テナー、バリトンが登場いたします。
過去のコスモスカイオーケストラではマリオカートメドレー、カウボーイビバップ&ルパンなどで
スポットを浴びながら演奏することも!とにかくかっこいい楽器ですので、ぜひその音色に酔いしれていただきたいと思います。
♪第6回定期演奏会チェックポイント♪
『劇伴音楽メドレー』 要所要所で重要な役回りがあります。詳細は当日のおたのしみ!
『組曲BRAVELY DEFAULT』 メロディーあり、超絶な動きありと楽器の特性を活かした演奏をお楽しみに!
Vol.1 弦楽器編
| Vol.2 木管楽器編
| Vol.3 金管楽器編 |
Vol.4 打楽器・特殊楽器 その1編
| Vol.5 打楽器・特殊楽器 その2編
コスモスカイオーケストラ第6回定期演奏会で使われる楽器をぜひご覧ください。
お楽しみに!
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- 2014年12月6日:第6回定期演奏会 特別企画ページ:オーケストラ楽器紹介(打楽器・特殊楽器編 その1)
- 2007年7月22日:2007.10.8(mon) 第1回定期演奏会
- 2014年10月19日:第6回定期演奏会 特別企画ページ:オーケストラマナー紹介