第6回定期演奏会 特別企画ページ:オーケストラ楽器紹介(金管楽器)

投稿日:2014.11.29  更新日:2014.11.29

カテゴリ: 定期演奏会特別企画



Vol.3  金管楽器編

 

オーケストラで欠かせないもの…そう、それは楽器です。

使用される楽器はオーケストラによって異なります。

このページでは、コスモスカイオーケストラで使用されている楽器を、

第6回定期演奏会でのチェックポイントとともに紹介いたします。

なかなか他のオーケストラではお目にかからない楽器もあるかも…?

一度では紹介しきれないため、何回かに分けて紹介いたします。

Vol.3は、『金管楽器』の紹介です。

Vol.1  弦楽器編 
| Vol.2  木管楽器編 
| Vol.3  金管楽器編 |

 Vol.4  打楽器・特殊楽器 その1編 
| Vol.5  打楽器・特殊楽器 その2編



■ホルン (Horn, Hr.)

ぐるんと巻かれたシルエットが特徴的なホルン。

元々は狩猟の合図に使われていた楽器で、肩にかけられるように円環状に作られたようです。
狩猟の際に狩人が横にいるパートナーに合図を出すために使われていたので、
ベル (音の出る場所) の向きが横向きなことも特徴です。
壁や天井に反響してから客席に届くためとても柔らかく響きのある音色がするのです。

ちなみに金管楽器の多くはピストンやロータリーといったメカニズムを用いて音を変えるのですが、
ホルンはオーケストラの金管楽器の中で唯一左手でロータリーに接続したレバーを操作します。
では右手は何もしてないかと言うとそんなことはありません。
右手は常にベルの中に入っているのですが、息が抜ける通常の形、手首を曲げて音を下げるハーフミュート、息の出口を塞ぎ金属的な音を出すゲシュトップ、
さらにはミュートと呼ばれる弱音器をつけたりと音色を変える重要な役割を果たしています。
普段演奏中には見えませんが、身近にホルン奏者がいたら見せてもらうと面白いですよ!

コスモスカイオーケストラでは勇猛なパイレーツオブカリビアンのテーマ、
繊細なメロディーのコンテンポラリーネイションシリーズ (BEMANI SELECTIONS) などで活躍しています。

迫力ある演奏を乞うご期待!

♪第6回定期演奏会チェックポイント♪

『UNICORN』  冒頭の壮大なソロ、4人でのグリッサンドなど楽器の良さを存分に感じられる曲です。他パートから独立した動きが多いのでとてもよく目立ちます!

『劇伴音楽メドレー』  曲終盤の某ドラマ曲、重厚、勇猛なメロディーを存分にお楽しみください!何の曲かは当日明らかに!



■トランペット (Trumpet, Tp.)

金管楽器の高音域といえば、トランペット!明るく輝かしい音色を持ち、どんなジャンルでも華麗に吹きこなす、
管楽器の代表格と言ってもよいかもしれません。
現代では華々しいメロディーを数々吹きこなすトランペットですが昔は限られた音しか出せず
(ホルンも同様)、超高音域でメロディーを奏でる奏者
(高音域になるほど倍音の間隔が狭くなるので、昔からある程度音階を並べることができました)、
中音域で伴奏をする奏者、低音でベース音を鳴らし続ける奏者に分かれていたそうです。
また金管楽器は唇を振動させて音を出すのですが、
トランペットは高音域を演奏することが多いため、
他の楽器よりも唇をたくさん振動させなければなりません。
そのため体力の消耗 (というか口周りの疲労) が激しい楽器です。
軽々と吹き続けていること自体がすごいのですね!

コスモスカイオーケストラのアレンジャーは容赦ないので笑、
基本的にどの楽曲でも大活躍です。
今までの楽曲の中でもエヴァンゲリオン破メドレーの高音域のメロディーライン、
マリオカートメドレーの全員ソロ等は強烈に印象に残る曲でした。

今回の演奏会でも見せ所満載のトランペットをお楽しみください!

♪第6回定期演奏会チェックポイント♪

『組曲 BRAVELY DEFAULT』  荘厳な響き、明るくポップな裏の動き、激しいメロディーなど楽器の魅力が満載です!ミュートを使ったメロディーにもご注目!

『劇伴音楽メドレー』  とにかく楽しい曲揃いです。どなたにも馴染み深い曲がきっとどこかにあるはず!



■フリューゲルホルン(Flugelhorn)

ホルンという名前がついていますがトランペットの仲間です。「ホルン」という単語はもともと「角笛」という意味があるのでいろんなところで使われているのです。

フリューゲルホルンはトランペットに比べ、ベルに向かって広がる構造 (円錐管) をしている部分が多く、豊かで落ち着いた音色が特徴です。
この微妙な構造の違いが音色や吹奏感に大きく影響ふるんですね!

トランペットとの微妙な音色の違いなんてわからないよ…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
誰にでもその音色の違いがわかるのが「北の国から」のテーマ曲!
トランペットのメロディーの後にフリューゲルホルンのソロが出てくるのですがかなり印象が違うと思います。機会があればぜひ聴いてみてください。

ジャズやブラスバンドではソロ楽器として重宝される楽器ですが、オーケストラではあまり使われることのないレアな楽器です。
ポケットモンスターメドレーの途中で出てきますのでぜひご注目ください!

♪第6回定期演奏会チェックポイント♪

『ポケットモンスターメドレー』  曲中盤のミドルテンポのメドレーは必見!甘いメロディーをご堪能ください!



■トロンボーン (Trombone, Tb.)

伸縮自在のスライドを備えた中低音金管楽器、トロンボーン。スライドを伸び縮みさせることで管の長さを変えるため、金管楽器の中では唯一音の高さを自由に操ることができるのが特徴です。
音階を自由に演奏できるトロンボーンは、合唱の伴奏楽器やオルガンの代役など教会音楽で重宝され、神聖な楽器として扱われてきました。現代では吹奏楽、ジャズ、ロックなど様々なジャンルで用いられ、
神々しい荘重な音色はもちろんのこと、パワフルで輝かしい音や、
テクニカルでグルーヴィーな音など多彩な表情を見せてくれる楽器です。

種類も様々ありまして、オーケストラではテナーバス、バスがよく使われます 。同じ種類の楽器でもサイズ、管の太さ、ベルの広がり方など違いが多々あり、奥が深い楽器なのです…
コスモスカイオーケストラではカウボーイビバップの強烈なソロやマリオカートメドレーのジャジーなサウンドなど
鮮烈な印象を与えてくれています。

パートのまとまった動きもソロも満載で楽器の魅力たっぷりなトロンボーンにご注目ください!

♪第6回定期演奏会チェックポイント♪

『ポケットモンスターメドレー』  フリューゲルホルンから引き継がれるソロパートに酔いしれてください!

『交響詩 聖剣伝説2,3』  重厚なサウンドから疾走感溢れるメロディーまで様々な音が散りばめられています。ぜひ耳を傾けてみてください!



■チューバ (Tuba, Tu.)

オーケストラの中で最低音域を担当する金管楽器がチューバです。
その最大の特徴はやはり大きさ!ヴァルブ (長さの違う管に切り替えるための弁) を
全て抑えた状態で管の長さは9m以上、重さは約9kg!どの奏者も演奏、運搬に苦労をする楽器です。

アンサンブルに深みを与える柔らかい音色はあるのとないのとでは大違い!全体の音を包み込み、
ハーモニーを支える点では、縁の下の力持ちという言葉がぴったりです。
サキソフォンと同様の時期に生まれた新しい楽器で進化途中というのもあるためか、
楽器の種類が意外と豊富でもあります。管の長さが違うもの、
ピストンまたはヴァルブ式、持ち方が違うもの、
マーチング用に肩に担いで使うもの…音色、吹きやすさ、操作性が変わるので
選びがいもありそうです!

旋律を担当することはあまりありませんが、コスモスカイオーケストラではXenogearsや炎のたからもの (ルパン3世 カリオストロ城) など、
独立した大事なフレーズを吹くこともあります。

今回の演奏会でも低音の魅力をお届けするべく心地よいフレーズがたくさんありますのでご期待ください!

♪第6回定期演奏会チェックポイント♪

『交響詩 聖剣伝説2,3』  ソロでメロディーの部分がありますのでお楽しみに!

『ポケットモンスターメドレー』  後の曲で意外な役回りがあります、よく目を凝らしてご覧ください!




コスモスカイオーケストラ第6回定期演奏会で使われる楽器をぜひご覧ください。

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